子どものいざこざにどうかかわる?(チャット)
保育施設での子どもたちとのかかわりをシミュレーションして,子どもの気持ちや発達段階を考えたかかわり方を学ぼう。
子どもたちとの会話の中で選択肢を選ぼう。
あなたは,3歳児クラスを担当する保育士である。ある日のお昼前,クラスのおもちゃ置き場の方から激しい泣き声が聞こえてきた。AくんとBくんがけんかをしたようだ。あなたは保育者としてどのように接するか,選択肢を選んでいこう。
わーっ!
ぎゃーっ!
(この声はAくんとBくん…何かあったのかな!? Bくんはよく他の子とけんかになっているなあ…。)
(AくんとBくんが車のおもちゃを引っ張り合って泣いているのか。おもちゃの取り合いだな…どうやって声をかけようか。)
Bくんがたたいたー!
- 大きな声で注意する
- 落ち着かせるために優しく声をかける
こらーっ! だめでしょう,けんかしちゃ! やめなさい!
ぎゃーっ! 先生が怒ったー! やだー!
Aくんはたたかれて痛かったって言ってるよ!
だって,ぼくが遊んでいた車のおもちゃをとったんだもん!
おもちゃはおいてあったの! Bくんはすべり台に乗っているから遊んでなかった!
あとで遊ぼうと思ってたの!
(どうしよう,らちがあかないな。)
- Aくんの味方をする
- 二人とも叱る
二人とも,どうしたの? 嫌なことがあったのかな?
うっうっ…Bくんがぼくのことをたたいて,痛かったの。
だって,ぼくが遊んでいた車のおもちゃをAくんがとったんだ。
おもちゃはおいてあったよ。 Bくんはすべり台に乗っているから遊んでなかったよ。
あとで遊ぼうと思ってたもん。
(うーん,二人とも譲らないな。どうしようか。)
- 二人の気持ちを切り替える
- 二人を抱っこする
- 二人に優しく問いかける
BくんがおもちゃをおいたからAくんが持っていったんだよ。それに,たたくのはダメだよ。Aくんに「ごめんね」をしよう!
ごめんねしてよ!
いや! ごめんねしない!
- 突き放す
- 気分を変えさせる
二人とも話を聞いて!
Bくん,おもちゃをそこに置いておいたら,Aくんが持っていっちゃうでしょう? 使うのならちゃんと持っていないと。
でも,先生,おもちゃを持ちながらすべり台で遊んじゃダメって昨日言ってた……。
そうだけど,おもちゃは置いておいて,すべり台が終わった後に順番を待って遊ばないと。
Aくんも,Bくんが遊びたいと言っているのなら,次に貸してあげればいいじゃない。順番に遊ばないとダメでしょう?
……。
……やだ。
- 自分が主導して仲直りさせる
- 気分を変えさせる
(そうだ…最近,園長先生が新しいバイクのおもちゃを導入されたんだった。もしかしたら,二人の気持ちを切り替えられるかもしれない! なんて声をかけようか。)
- バイクで気を引いて,仲直りする方向に誘導する
- バイクと車を使った新しい遊びを提案する
二人ともちょっと先生のおひざへおいで。…そうだったんだね。AくんもBくんも車で遊びたかったんだね。二人とも,車が大好きで,いつも図鑑を読んでいるものね。
…うん。
車が大好きなAくんとBくん,先生はきっと楽しく遊べると思うんだよなあ。
二人で順番を決めて遊ばない? たとえば,じゃんけんとか。
いいよ,じゃんけん,ぽん! あっ,負けちゃった…うっ…うえーん…。
Aくん。Bくんもやりたいから,先生が10数えたら交代ね。
わかった!
……うん。それならいいよ。
Bくん,よかったね。
そうだ,さっきAくんが痛かったところ,先生といっしょによしよししてあげよう。
いたかったね。ごめんね。
痛いの痛いの,先生の頭に飛んでいけー! あいたたた!
あはははは!
おもちゃをそこに置いておいたら,Aくんはどう思うかな?
……遊ぶ。でも,ぼく,後で遊びたかったの!
そうかそうか…わかった。じゃあAくん。あとで遊ぼうと思って置いておいたおもちゃを,ほかの子が使っていたら,Aくんはどう思う?
……いやだ。
そうだね。ありがとう。そうしたらさ,Bくんがおもちゃで遊んでいて,他の子にたたかれちゃったらどう思う?
いたいし,いやだ。
そうだよね,嫌だよねー。仲良しのお友達だから,たたかないで楽しく遊びたいよね。
うん……。
そうだね。ありがとう。そうしたら,二人に聞くけど,誰かが遊んでいるおもちゃを使いたいなと思ったとき,その子が「いいよ」って言って貸してくれたら,どう思うかな?
やったあ,ってなる。
うれしい。
うれしいよね。だから,AくんもBくんも,「貸して」って言われたら,「いいよ」とか「次に貸してあげるね」って言えたら素敵だなあと思うな。
ぼく,「いいよ」って言える!
えっ,本当? それはすごい!
ぼくも言える!
二人ともえらいなあ!
ぼく,Aくんに「たたいてごめんね」も言える! ごめんね。
いいよ! もういたくないもん。
えらいえらい! 二人ともすごいよ! そうしたら,順番に遊ぼうか。
そんなことを言うんだ。先生はBくんのことなんかもう知らないからね。そうやって泣いていなさい!
やだああ!
……。
あっ! そうだ! 大事なことを言い忘れていた!
??
実は…今日の給食は…AくんもBくんも大好きなハンバーグでーす!
やったー!
わーい!
調理師さんが「今日のハンバーグは特別にがんばっちゃうぞー!」って言ってたよ。ささ,もうすぐ給食の時間だよ,準備して!
はーい!
ぼく,おかわりする!
(ふう,けんかが止まってよかった!)
(給食後…)
あれ? また泣き声がするぞ。
このおもちゃはぼくが遊んでたんだ! 離してよ!
うわーん! Bくんがけったー!
とにかく,二人とも,けんかはダメだよ。おたがいに,仲直りしよう。ほら,二人とも手を出して。
……。
Bくんは,「たたいてごめんね」って。Aくんは「後で貸してあげるね」って言うんだよ。
たたいてごめんね。
後で貸してあげるね。
はい,これで仲直り! 仲良く遊ぶのが一番だからね。さあ,みんなで遊ぼう!
……。
……。
あー! 見て見て! これ,園長先生が新しく用意してくれたバイクのおもちゃ! かっこよくない? 二人がけんかするなら,先生がこれ使っちゃおーっと。
だめーっ! それ,ぼくが遊びたい!
あ,いいな! それ,ぼくが先に遊ぶ!
二人が仲直りできたら使っていいよ。
仲直りする!
ぼくも!
はい,そうしたら,二人とも手をつないで,「仲直り」ね!
ぼくがバイクを使うから,車はBくんにあげる!
バイクはぼくが使うの! Aくんは車!
二人とも,さっきの約束はどうしたの! 落ち着いて!
ぼくのバイクなのに! うわああん!
車が大好きなAくんとBくん,先生はきっと楽しく遊べると思うんだよなあ。
そうだ,昨日,園長先生が新しいバイクのおもちゃを用意してくれたんだった! このバイクも見てみて? 車とバイクを並べてみようか……おっ,どっちもかっこいいね!
…かっこいい。
もしよかったら,Bくんはバイク,Aくんは車で,いっしょに車ごっこをしてみない? 先生はこのお人形ね。この子は海に行きたいんだけど,二人で順番に乗せて連れていってくれない?
いいよ。
ぼくも。
やった! じゃあ,最初は誰に乗せてもらおうかな?
ぼくが先!
だめ! ぼくが先に乗せる!
おっとっと,それじゃあまたけんかになっちゃうよ。そうだな…(あっ,あそこでCちゃんがポツンとしている。)
Cちゃんもこっちで車ごっこしてみない? AくんとBくんが車で海に連れていってくれるって。先生といっしょにお客さんになって海に行こうよ!
Cちゃんもお客さんになってくれるって! よかったね! そうしたら,AくんはCちゃんを,Bくんは先生を乗せてくれるかな?
いいよ!
どっちが速いか競争だー!
あなたの結果は…