コロナ禍のなかで家庭科の実習授業をどう実践するか?中学校編

中学2年生:ひとりクッキング「切り干し大根の煮物」

通常の授業では、お弁当「いわしの手開き(照り焼き)・切り干し大根の煮物・万願寺唐辛子の炒め煮」を2時間連続授業で実施しています。

今回は、家庭経営室で40人全員に作り方を説明。
その後クラスを2分割して(奇数・偶数)一方はその場で課題に取り組み、もう一方は調理室で「切り干し大根の煮物」を35分程度でひとりで作ります。そして、容器に詰めて教室へ持ち帰り、昼食時に試食します。これを2週続けて行いました。

まずはお手本をスクリーンを使って示し、全体の工程を見せます。

野菜の切り方を示範中。

ひとりで作らないといけないので、生徒たちは真剣に視聴している。

生徒が使う食材や調理器具は、コロナ対策のために万全の準備を整えました。

調理器具

調理で使う容器等はすべて台所用洗剤で洗浄し、自然乾燥。

台所洗剤

布巾は使わずペーパータオルで。スポンジは1人1つずつ使用色の異なる物を用意。台所用洗剤は新型コロナウイルス対策対応の物に。

食材

食材などは手袋をして準備。

作業台

対面にならないよう1台に2人が作業。鍋は区別がつくように2種類用意し、軽量スプーンも各自のものを用意。

では、いよいよ調理を始めていきます。

手洗い

丁寧に手を洗ったあと、まず、まな板などの調理器具を台所用洗剤で洗う。すすぎは湯を使うよう指示。

横に並んで野菜を切る。火を使うときも、なるべく互いに離れて行うよう指示。

味見のためにマスクをはずして。

切り干し大根の煮物1人分の完成!昼食時に自分で試食します。互いに味見したり教員が試食して評価できないのは残念。

後片づけ

後片付けも丁寧に洗剤で洗浄後、ペーパータオルで拭く。

一方、クラスのもう半分の生徒は教室で別の課題に取り組んでいます。次週はこのグループが調理実習を行います。

調理室と家庭経営室が廊下を挟んで隣の教室になるため、課題に取り組む生徒の様子もよくわかります。また、学年の先生に「ひとりクッキング」の取り組みについて説明し、生徒の状況を見てもらうよう協力要請もしました。

時間配分は調理実習に35分、残りの10分で調理実習について振り返ります。

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いかがでしたでしょうか。新型コロナウイルス感染症対策をしっかり施し、必要な調理実習授業を生徒たちに授けたいという竝川先生の並々ならぬ思いが伝わってきます。ぜひ参考にしてみてください。

後編ではより本格的な高校での調理実習をお届けします。
後編はこちら

 

竝川幸子(なみかわさちこ)
長年に渡る生徒指導部長や指導主事の経験を生かし、「生きた家庭科教育」を目指す。
平成22 年から京都府立洛北高等学校に勤務。中学生・高校生と日々向き合う。