ハワイのお土産といえばマカダミアナッツ。
秋の味覚の王様といえばまつたけ。
2つの食材について、この春ニュースがありました。

令和6年3月28日、消費者庁は「食品表示基準について」の一部改正を発表しました。
その中で、食物アレルギー表示推奨品目（特定原材料に準ずるもの）に「マカダミアナッツ」が新たに加わり、「まつたけ」が削除されました。
食品関連事業者は、可能な限り速やかに表示の追加・削除に努めることが求められています。

食品表示法は、食品表示基準として、アレルギーの表示について以下のように定めています。

・特定原材料…とくにアレルギーの重篤度・症例数の多い8品目。表示が義務づけられる。

・特定原材料に準ずるもの…一定の頻度で健康危害が見られた20品目。表示が推奨される。

今回の改正で、「マカダミアナッツの追加」は、近年の輸入量・アレルギー症例数が増加していることに基づいて決定されました。
また、2022年以降、マカダミアナッツを原形がない状態で使用した加工食品も増えてきています。
マカダミアナッツはほかのナッツ類と同様に重篤な症状を引き起こす場合があり、食品購入の際には注意が必要です。

一方で、「まつたけの削除」は、近年のアレルギー症例が比較的少ないことから決定されました。

家庭科では、食生活の「食品の選択」の中で、食物アレルギーやその原因となるアレルゲン（アレルギー物質）を扱います。
生徒といっしょに実際の食品表示を見て話し合いながら、健康で安全な食生活を送るためにどんなことができるか考えてみる授業も、いいかもしれませんね。

参考：食物アレルギー表示に関する情報 | 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/