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高等学校芸術科 書道

書I 書I 702
書I プライマリーブック 書I 703

書I / 書Iプライマリーブック

教科書に込めた想い

書という芸術、伝統や文化を理解するための入り口となる書道I 。
教科書に蒔かれた興味の種を、どんな小さなものでもいいから自分で見つけ、
大事に育てていいってほしい、そんなことを願ってこの二冊を作りました。

  • 想い1「書は人とともにある」ということのリアリティを感じてほしい。
    漢字や仮名を生んだ先人たちも、今を生きる私たちも、
    文字や言葉とともに生きています。
    「書」は、人が生きて暮らすリアルな姿の証です。
    書は人なり
    顔真卿を例に、書と人、心の関係について考えてほしいページです。
    ●『書Ⅰ』 32〜33ページ
    書体は一日して成らず
    漢字の五つの書体はそれぞれ、たくさんの人の手と時間を経て成立したということを実感してほしいページです。
    ●『書Ⅰ』 12〜13ページ
  • 想い2「初めて知るよろこび」にたくさん出逢ってほしい。
    初めて知ることはもちろん、すでに知っていたことでも
    切り口が変わることで、初めてのように感じられることがあります。
    この教科書には、そんな未知の世界が広がっています。
    碑ってなに?拓本ってなに?
    中学書写とはまったく別世界・書道。高校生の知りたい意欲に応えます。
    ●『書Ⅰ』 102〜103ページ
    昔のソレが今のコレ?!
    古典を知るには、古人に想いを馳せる想像力と、多面的・多角的な探究心が必要です。
    ●『書Ⅰ』 74〜75ページ
  • 想い3「腑におちて納得する体験」を重ねてほしい
    「なるほど、そうか。」と腑におちて納得すること。
    それこそが、知識や技能を、理解し身につけるということであり、
    次に生かすための大切な体験なのです。
    臨書と鑑賞のループ
    目でみて味わい、頭で考え、実際に手を動かして書く。どれも等しく大切な学習です。
    ●『書Ⅰプライマリーブック』 10〜11ページ
    その大きさや形式だからこそ
    古典と同じ料紙に臨むと、半紙の時には気づかなかったものを感じることでしょう。
    ●『書Ⅰプライマリーブック』36〜37ページ
  • 想い4「言葉」、「心」と向き合ってほしい。
    SNSが普及する今、手で言葉を書く何倍もの速さで言葉を打つ毎日。
    そんな時代だからこそ、「書く」際に改めて、
    「言葉」、「心」と向き合い、「表現とは何か」を考えてほしいと願います。
    解釈し表現へつなげる
    言葉を書くのが「書」であるのなら、自身の内面と向き合い、解釈と表現が融合することを目指し貪欲に試作をくり返す、それこそが、自分自身の表現にたどり着くための道筋といえるのではないでしょうか。
    ●『書Ⅰ』 86〜87ページ
    ●『書Ⅰプライマリーブック』 44〜45ページ
  • 想い5等身大の表現者であり鑑賞者であってほしい。
    まっすぐに物を見る、心に素直に表現する。
    個性とは、出すものではなく、自然に出てしまうもの。
    等身大の自分であること、それが芸術のスタートラインです。
    自分らしい表現とは何か
    自分の中から湧きあがるものを、無理せず、出し切り、楽しむ。創作とは、そんな風に自分と向き合う孤独な作業なのではないでしょうか。
    ●『書Ⅰプライマリーブック』 38〜39ページ
    「見えたもの・感じたこと」が今の自分
    予備知識なしでの鑑賞と、先に知識を得てからの鑑賞。どちらであっても、その時見えたもの・感じたもの、それが等身大の自分です。
    ●『書Ⅰ』104〜105ページ

書Ⅰ/書Ⅰプライマリーブック

二冊で体験できること

紙面や図版や資料があふれんばかりの『書Ⅰ』、
これは外せない内容がコンパクトに詰まった『書Ⅰプライマリーブック』。 単体でも二冊併用でも、わくわくするような面白い授業が展開できます。

  • 体験1どこからでも始められどこまでも広げられる学習展開
    書道Ⅰの学習がどこからでも始められ、知識や技能をどこまでも広げたり
    深めることができることを、楷書の学習を事例に紹介します。

    たとえば、
    孔子廟堂碑と九成宮醴泉銘の学習を例にあげると
    step1 導入
    二冊の教科書のさまざまな観点や視点のページが、楷書古典の臨書へといざないます。
    書Ⅰ702は『書Ⅰ』は書Ⅰ703は『書Ⅰプライマリーブック』です
    step2 臨書
    学びの森で得た知識や技能を携え、臨書へ!

    各古典の特徴がよく現れた文字を、鮮明で大きな図版で臨書することができます。
    各古典の解説は、図版を際立たせるため
    『書Ⅰプライマリーブック』には記載せず、
    『書Ⅰ』に詳しく掲載しました。
    書Ⅰ703は『書Ⅰプライマリーブック』です
    step3 鑑賞❶
    鮮明で大きな図版で各古典の特徴が現れた文字を
    鑑賞するとともに、同じ文字どうしを比較することで、さらに鑑賞を深めます。
    書Ⅰ703は『書Ⅰプライマリーブック』です
    step4 鑑賞❷
    『書Ⅰ』には、各古典の原寸大見開き図版、解説、釈文・訓読・大意の他、関連する資料等がぎっしりと詰まっています。
    各学校の実態にあわせ、『書Ⅰプライマリーブック』での鑑賞を補完したり、発展的な知識を得るものとして活用いただけます。
    書Ⅰ702は『書Ⅰ』です
    step5 学習のまとめ
    学習の振り返りと、さらに協働学習も可能な、
    鑑賞のまとめページです。
    書Ⅰ703は『書Ⅰプライマリーブック』です
    step6 作品制作
    各古典で学んだ知識や技能を生かして書く、
    表現のまとめとなるページです。
    書Ⅰ703は『書Ⅰプライマリーブック』です
  • 体験2考え抜かれた造本設計による高い利便性
    二冊それぞれが、充実した内容と三つの工夫された造本設計により、
    現場の実態にフレキシブルに対応します。
    工夫1 デュアルブック
    表現中心の『書Ⅰプライマリーブック』、鑑賞中心の『書Ⅰ』。
    単体でも併用でも、さまざまなスタイルの授業に対応する
    画期的な二冊組です。
    工夫2 ブックインブック
    『書Ⅰ』の巻頭に『書Ⅰプライマリーブック』が
    ぴったりとおさまります。
    工夫3 折りたたみやすい
    『書Ⅰプライマリーブック』は、中綴じ製本という
    半分に折りたたみやすい造本なので、コンパクトで臨書に最適です。
    書Ⅰ703は『書Ⅰプライマリーブック』です
  • 体験3「学びのみちしるべ」による二冊のスムーズな往還
    三つのマークとイラストによる「学びの道しるべ」たちが、
    二冊の教科書の往還や立体的な学習を手助けします。
    ① リファレンスマーク
    学習内容が関連しているページ、参照してほしい用語解説など、
    教科書全体を有機的に結んだり、横断的に活用することができるマークです。
    ② リンクマーク
    『書Ⅰプライマリーブック』だけにあるマークで、
    『書Ⅰ』の関連ページを示しています。
    『書Ⅰプライマリーブック』は、表現の学習に重点を置いた
    容であるため、古典の解説や詳細な資料は、『書Ⅰ』に掲載しています。
    ③ QRコード・QRマーク
    QRコードにタブレットやスマートフォンをかざしてアクセスした
    webページに、情報が掲載されているマークです。
    基本用筆や篆刻の画像、美術館・博物館のホームページURL等の情報にアクセスできます。
    学習に役立つ情報をwebサイトで見ることができます。
    しるしる・みるみる
    疑問を感じやすい内容や、興味深い図版、
    気になる資料のまわりに登場します。

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教科書監修者インタビュー

「書Ⅰ教科書に込めた想い」土橋靖子先生インタビュー(第一回)

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「書の表現と言葉」土橋靖子先生インタビュー(第二回)

教科書監修者インタビュー

「書の表現にとって大事なこととは」土橋靖子先生インタビュー(第三回)

書Ⅱ

令和5年度発行

書Ⅲ

令和6年度発行

サポート資料

  • 書Ⅰ702_703_シラバス

  • 書Ⅰ702_703_評価規準例(2冊総合版)

  • 書Ⅰ702_703_評価規準例(各冊版)

  • 検討の観点と内容の特色

  • 検討の観点と内容の特色

  • 編修趣意書

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