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家庭科 NEWS

「これから18歳になる高校生へ」映画『18歳』犬童監督、守口脚本家インタビュー

2022年4月から民法改正が施行され、成年年齢が18歳に引き下げられる。しかし、「成人になる」「大人になる」とは一体どういうことなのか。具体的なイメージが湧かない高校生も多いのではないだろうか?

そこで「18歳になる前に必要な知識をどのようにして高校生に伝えられるか」――。そう考えた教育図書は、映画界で活躍する一流の監督、脚本家、そしてスタッフに映像化を打診。「自由と責任」をテーマに、消費者教育にフォーカスした映像教材となる映画『18歳』を企画し、先ごろ完成した。ありきたりな啓発映像とは一線を画し、生徒が深い関心を持って見られるよう映像や脚本はもとより、演技、音楽に至るまで隅々にまでこだわった本格的な短編映画だ。

監督と脚本を務めた犬童一利さんと守口悠介さんは、ともに“18歳”だったあのころをまだ鮮明に思い出せる30代半ば。大学の同窓生で学生時代から親交を深め、一般企業に就職するも、揃って映像の世界へと飛び込んだお2人だからこその、リアリティーと共感が本作にはある。そんな若きクリエーターに、映画『18歳』の製作舞台裏と、12分間の作品に込められた思いを伺った。

家庭科、消費者教育のための短編映画『18歳』

▼予告編はこちら


まずは犬童さんと守口さんの人となりから紹介したいのですが、お2人は中央大学の同窓生で、学園祭の実行委員同士だったそうですね。

犬童 普段から仲がよく、2人で旅行にも行っていました。四国一周とか、大阪、名古屋、京都…海外にも行きました。ですから途中、タメ語になったり、「悠介」「わんちゃん」と呼ぶこともあると思いますが、ご容赦ください(笑)。

守口 さすがに打ち合わせや講演会では「犬童」「守口」と呼びますが、付き合いが長いので、どうしてもそうなってしまいますね。

大学卒業後は、お2人とも会社員に。しかし、わずか数年で退社して…という。

守口 揃ってドロップアウト組です(笑)。

犬童 僕は2年間、営業をやって、悠介は1年で会社を辞めて。先に飛び出した彼の影響は少なからずあったのかな、と思います。ただ、悠介は親には言わずに会社を辞めたので「大学まで行かせてもらったのにそれは筋が違うんじゃないか」って、その時は本気で怒りました。旅行の手配から何から悠介任せで、旅先でも文句ばかり言っていたのに、そういうときだけ(笑)。

守口 どの立場で言ってるんだ、って話ですけど(笑)。それも「自由と責任」ですね。

犬童 大学の仲間たちからすれば僕も悠介と同類に映っていたと思いますけど。学生時代から旅行ばっかり行っていた2人が相変わらず楽しそうなことをやってるな、って。

犬童さんはそれまで映画の世界とはほぼ無縁で、一方の守口さんは学生時代から読書家で脚本も書かれていたと聞きます。

犬童 就職して2年目のあるとき、ふと「このままでいいのかな?」「本当は何をやりたいんだろう?」と考えたんですよ。で、自己分析した結果、自分はみんなでモノを作ることが好きだったと思い、映画監督を志しました。映画少年でも何でもなかったんですけど、いろんなプロが集まって作る映画という仕事にチャレンジしてみたいって。でも、なぜだか映画学校に通うという選択肢はなかったですね。

守口 僕もスクールに通ったり、シナリオ大賞に応募するよりも、直接プロの脚本家に話を聞いてみようと思いました。実際にやってみる方が学べることが多いんじゃないかと思って。

そこは共通しているんですね。

犬童 それで大学の仲間たちはみんな昇進だ、なんだと大人っぽい話をしているのに、ペラペラの手製の名刺を持って、「何でもやります」って知らない人にも飛び込みで営業をかけて。そんなときに出会ったのが、のちに『カメラを止めるな!』を撮る上田慎一郎監督で。上田さんの紹介で映画関係の人たちがシェアしている事務所に居ついて映画祭の運営をしたり、短編映画を撮ったり、悠介に脚本を書いてもらって中編映画を作ったり、貯金を切り崩しながら独立系映画のプロデューサーをしたり…と、要は何でもやっていました。

守口 僕も同じく「何かやりたい」と思い立ったときに、ネットで見つけた脚本家の人に「何でもやるので手伝わせてください」と連絡して、会社員のころからいろんな人の企画を手伝ったり、プロットを書いたりしていました。その中の一人がピンチヒッターで深夜ドラマに呼んでくれて、運よくデビューすることができたんです。

犬童 それを見て早く自分の監督作で劇場デビューしたいと思ったので、僕は僕で、だったら「脚本もお金集めも自分でやろう」と、取材をしながらスポンサーを探して『カミングアウト』(14年)という長編映画を撮りました。配給も自分でやったんですけど、そのへんは会社員やっていた経験が活きたと思います。

守口 挨拶やメールの文面など、マナーや社会性を学べたのはよかったですね。

犬童利一監督

脚本家の守口悠介さん

なぜ家庭科の教育映画を作ったのか?

デビュー後は、ともに映画監督、脚本家として飛躍を。お2人は犬童さんの代表作である映画『つむぐもの』(16年)、『きらきら眼鏡』(18年)でコンビを組んで、今回『18歳』でもご一緒することになるわけですが、企画の経緯を教えてください。

犬童 いろんな企業さんに営業を行っていたところ、どこも門前払いのなか初めて会っていただけたのが教育図書さんだったんですね。横谷(礎)社長が「これから弊社も映像を作っていきたいのでお話を聞くくらいでしたら」とおっしゃってくれて。とはいえ、こんなことを言うと申し訳ないですけど、高校の家庭科の教科書を作っていると伺ったときは、正直ピンときませんでした。調理実習と裁縫をやったことくらいしか覚えていなかったので。

家庭科は1994年に高校で男女共修となり、現在は衣食住はもとより、子育てプログラムや高齢者の介護、家族形成、民法など、ますます守備範囲が広まっています。

守口 僕らが中学~高校生のころは、まだそんなに内容が濃くなかったと記憶しています。

犬童 「技術・家庭」で週替わりで授業を受けていて、何ならちょっとサボれる、くらいの感覚で(笑)。でも、横谷さんから家庭科についてお話を聞くうちに、だんだん興味が湧いてきたんですよ。

守口 脚本を手伝うことが決まって現在の家庭科の内容を知ると、何なら実生活で一番、役に立つ授業なんじゃないかと、これまでの認識を改めました。

家庭科に興味が湧いたのは、どんな理由があったのですか?

犬童 現在の授業内容が、僕が作ってきた映画のテーマと近しいものを感じてシンパシーを覚えたんです。『カミングアウト』ではLGBT、『つむぐもの』では高齢者の介護を扱ってきたので、思わず前のめりになって。横谷さんも僕の作る作品に興味を持ってくださったことで、「じゃあ、短編映画を作りましょう」という流れになりました。初めて会ったとは思えないくらい盛り上がったのを覚えています(笑)。

守口 ある種、奇跡の出会いだよね。

犬童 それが、ちょうど2年前。僕としては、高校の家庭科の授業を広く知ってもらいたい、他社さんとは違ったアプローチで、なおかつ生徒の情動に響くような映像を作りたいという横谷さんの思いに賛同して。そこから2022年に迫る民法改正にテーマを絞って、悠介に声を掛けて。

2年前といえば、新型コロナウイルスが発生したころ。世の中はコロナ禍の話題一色で、その後も東京オリンピック・パラリンピックのニュースにかき消されたのか、民放改正はほとんどアナウンスされていないまま現在に至っていますね。

犬童 ここ最近も総裁選ですとか、なかなかニュースでは取り上げらない。僕の周りもほとんど知らないというのが現状だと思います。

守口 中学~高校生にとっては、知りたいニュースのひとつだと思うんですけど。

犬童 『18歳』でも触れていますが、18歳で成人するのはいいけど、何がOKで何がNGなのか、何が変わるのか、どんな課題があるのか、あまり知られていませんよね。知られるのは、何か事件が起こって悪いニュースとして、だと思う。それじゃ遅いのに。

民法が定める成年年齢(成人年齢)には、自分1人で有効な契約をすることができる年齢、父母の親権に服さなくなる年齢との意味があり、消費者被害の増加が懸念されています。

犬童 横谷さんほか教育図書のみなさんとお話するなかで「18歳で成人になったら狙われる子どもたちが増えるよね」という話になりまして。そこから守口とともに詰めていって。いろんな疑問や課題があるけれど、携帯電話の契約のほか、親の同意なしで契約できるようになると、大きな問題が生じてくるだろうなと。

守口 ですから最初は『狙われた18歳(仮)』というタイトルで企画がスタートしました。

 

ありがちな啓発映像にはしたくなかった

消費者教育にフォーカスするにあたり、お2人がこだわった点はどこですか?

犬童 「自動車教習所で見せられるような啓発映像にはしたくないね」と話しながらも、教習所の映像でも描かれる「ルールを破ると、どうなってしまうのか」、「どうやって未来が失われるのか」という点は徹底的に見せたいなと思いました。

守口 そこは共通認識としてありました。

犬童 あと高校の先生と実際にお会いする機会があったんですけど、そのときのヒアリングが参考になって。なかでも18歳で成人することについて「周りから危ないという話ばかり聞かされるあまり、大人になりたくないという子どもたちが増えている」という話は印象的でした。

守口 ちょっと意外でしたね。まず大人への憧れがあって、そこから物語を進めようと思っていたら、逆に怖がっている子どもたちが多いんだなと思い、そこから少し内容を変更しました。

犬童 それで最初は大人っぽいアカネが主人公だったところを、ちょっと子どもっぽいユミにしたんです。アカネだと人を巻き込んだうえに、自分の夢も黒く塗りつぶされちゃうので。高校生が見て「大人になるってどういうこと?」と考える余地が残るキャラクターを主人公にしました。

守口 見終わった後で救いや希望が残るものにしたかったので、ユミに変更してよかった。現在のリアルな高校生の姿を描きたいと思っていたので、ヒアリングはありがたかったですね。

18歳で成人になったらできることできないことなど、情報をそこまで入れ込まなかったことには何か理由が?

犬童 「お酒」や「タバコ」といったセリフこそ出てきますが、深く掘り下げなかったのは、先生方の授業の幅が広がると考えたからです。12分間の映像を見たクラス全員で、いろいろと考えてほしかったので。

守口 その人その人で受け取り方が違ったり、刺さるポイントが違ったりすると思うので、答えを明確にし過ぎないよう意識しました。

短編映画にするのか?教材ビデオなのか?という線引きは考えましたか?

犬童 そうした声はスタッフからも聞こえました。どちらにするかで、付ける音楽も違ってくると。そもそも今回、映画のベテランスタッフを揃えたのは短編映画を作るためだったので、もちろん前者(短編映画)ですが。映像も、あくまで映画っぽく。「あれ…? いつもの教材と違うぞ」と思ってもらえるように気を配りましたね。

守口 振り返ると僕らも授業中に見る映画や映像は楽しみにしていたので、まずは教材イコール、押しつけにならないように。最後まで楽しんで見てもらえることを第一に考えて。徹底的に法律監修もしていただいて、リアリティにもこだわって。

犬童 高校生が何に巻き込まれるか。そこもリアリティを考えて。最初はクレジットカードを作るという案もあったんですけど、最近はスマートフォンで全部、済ませちゃうからカードを持っていないな、って(笑)。最終的に、今回の映画の形に。

守口 そういう細かな設定やセリフ、キャラクターを詰めていかないと、いまの高校生にはすぐにそっぽを向かれちゃう。

犬童 いざ自分が18歳で成人して映画と似たような場面に遭遇したときや人生の大切な決断のときに、『18歳』が頭の片隅に残っていてくれたらうれしいな、という願いも込めたので、そのへんは妥協しなかったです。

キーワードは「大人」と「責任」

脚本で注力された点はどこでしょう?

守口 場面、場面を切り取る作業ですね。本当は12分間の合間、合間にいろんなことが起こっているんだろうけど、彼女たちの刹那的な明るい日々、そして絶望した瞬間――。その場面、場面を切り取る。やるべきことが明確だったので、むしろ長編よりもやりやすくはありましたが。

高校生たちに一番、届いてほしいセリフはありますか?

守口 セリフではありませんが、届いてほしいのは「大人って何だろうね?」ということですね。わんちゃんとも、このワードについて最初に話しましたし、(ノートPCを開いて)そのときのメモにも「事件が起こることが問題じゃなくて、責任がキー」と書いてある。あとセリフとしては、アカネが言う「大人って何したっていいんだもんね?」。このセリフから、単なる自由を得るだけが大人ではないことを考えてもらえたらいいなと。

犬童 「大人」というワードは、わざとらしくならない程度にたくさん入れたよね?

守口 わんちゃんと通常の短編映画として撮ったなら、こんなには入れていない。ほかにも、先の「大人って何したっていいんだもんね?」に続いてソウヘイが「責任があるんだよ、大人には」と答えていますが、全部を生徒さんに委ねるではなく、ある程度はキーワードをしっかりと残そうという話もしました。ここの塩梅は最後まで2人で話し合いましたね。

犬童 考えてほしいけれど、全部を委ねすぎても高校生にわかってもらえない。僕らが言いたいところはできるだけ伝わってほしいと思ったので、最後にナレーションを入れたり工夫もしました。

12分という尺はどうやって?

犬童 『18歳』を授業で使っていただくというのは大前提としてあったので、ディスカッションする時間を考えると10~15分が適切かなと判断しました。あとは、高校生の集中力が続く時間ですね。最近は映画でも早送りでも見ていると聞きますし、これくらいがちょうどいい尺かなと。

守口 例えば、冒頭で女の子たちが矢継ぎ早に会話するシーン。最初の台本ではもっとセリフがあったんですけど、実際に街で彼女たちの会話に耳を傾けていると、端的な言葉で話すんですよね。僕のようなおじさんには投げやりなくらいに聞こえる(笑)。それで、わんちゃんに「これでやろうよ」と提案したり。尺以外での会話のスピード感も意識しました。

犬童 こうやって話していると、授業の様子を見たくなりますね。

守口 生徒さんの反応はどうか、どんなディスカッションをするのか。そこを見てくれたんだ、刺さったんだって。僕らの方が勉強になると思います。

ストーリーやセリフのリアリティーを体現するのがオーディションで選ばれた女優さんたちです。

犬童 ソウヘイ役を含めて400人くらい応募がありました。自分で言うのも何ですが、驚きましたね。

守口 そのぶん組み合わせに苦労してたよね? 例えばユミ役にこの子を選んだら、この子はアカネじゃないな、とか。この子とこの子が友達として一緒にいるのは不自然だよな、とか。悪戦苦闘した甲斐あって、等身大のキャラクターとして描くことができました。

犬童 スタッフ達と迷いに迷った結果、女子4人組は武野汐那さん、涼凪さん、としお理歩さん、笠本ユキさんでよかったなと、いまにして思います。みなさん、それぞれキャラクターが立っていて。涼凪さんなんかは同世代の女の子の間では有名なモデルさんらしく。最後まで飽きずに見てもらうという意味でも、この4人には本当に助けられましたね。

では最後に、2022年度から始まる高校授業の新学習指導要領では、株式や債券、投資信託など資産形成の基礎も授業に盛り込まれますが、『18歳』を撮り終えたいま、改めて家庭科の授業に期待すること、そして高校生へのメッセージをお聞かせください。

犬童 今回の消費者教育もそうですが、学んでいたようで学んでいなかったんだなと改めて感じましたね。また情報化社会がより進んで、世の中が根底から変わっていくなかで、実生活においていま一番、必要な授業なんじゃないかと思いました。

守口 いまの日本の受験システムのなかでは脇役に追いやられがちだと思うんですけど、多くの若い人たちに家庭科を学んでいただきたいですね。

犬童 『カミングアウト』や『つむぐもの』でLGBTや高齢者の介護について取材したときも感じましたが、「知ること」ということは大切だと思うんですよね。なんとなく「ある」ということはわかっていても、そのことを「知る」ということは全然、別なことだと思うから。

守口 ですから家庭科の授業を、もっと楽しんで学んでほしい。僕らはこの年齢になったからその必要性が肌でわかりますけど、若いうちはなかなかわからないと思うんですよ。

犬童 これから一人暮らしを始める大学1年生や新社会人にも『18歳』を見てほしいな。

守口 高校を卒業後の実生活において大事なこと、必要なことを「知る」ためにも学んでほしいですね。

犬童 そういう楽しんで知っていただくという意味でも、今回の映像であったり、エンターテインメントの力が少しでもお役に立てればうれしく思います。

(インタビュー・原稿/橋本達典)


【『18歳』ストーリー】

▼ストーリー 18歳のユミは、法律が変わって”成人”となった。だが、控えめでどこか子どもっぽいユミは、いつも友人たちの後ろをついて歩いてばかりで、そんな自分に悩んでいた。ある日ユミは友人グループの中でもひときわ大人っぽいアカネから『大人だけの特別な誘い』を受けて…。

▼CAST ユミ/武野汐那、アカネ/涼凪、ナツキ/としお理歩、ホノカ/笠本ユキ、ソウヘイ/岡田翔大郎、ユミの母親/江藤あや

▼STAFF 監督/犬童一利、脚本/守口悠介、法律監修/平澤慎一(弁護士)、プロデューサー/中村圭佑(DIAWOKE)、撮影/倉本光佑、照明/大久保礼司、録音・整音/篠崎有矢、助監督・編集/伊藤拓也(+A+Q)、ヘアメイク・衣装/平林純子(P3Garage)、キャスティングプロデューサー/浅沼直也(+A+Q)、音楽/茂野雅道、デザイン・タイトル/ジャスティス森本、予告編/山口ヒロキ、制作プロダクション/+A+Q、製作/教育図書株式会社

▼2か月間の視聴価格3850円(税込み)収録時間12分
動画配信システム「Kオンデマンド」にて発売中。※DVDの販売はございません。

Kオンデマンドとは
教育図書㈱が運営・管理する教育用動画配信サービスです。家庭科を中心に授業で使えるさまざまな教育用動画をお求めやすい価格で配信しています。
無料登録いただければ、すべての映像のフルバージョンのサンプル版がご覧いただけます。

 

 

 

犬童一利 

いぬどう かずとし 1986年生まれ。神奈川県出身。中央大学商学部卒業。2年間の会社員生活を経て映画監督を志し、東京や香港の国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映され話題になった『カミングアウト』(14年、脚本・監督)で長編デビュー。主な監督作は『早乙女4姉妹』(15年、脚本・監督)、第11回大阪アジアン映画祭コンペティション部門正式出品、第19回上海国際映画祭パノラマ部門正式出品の『つむぐもの』(16年、監督)など。18年には森沢明夫の小説『きらきら眼鏡』を実写化。2作連続で世界12大映画祭の1つである上海国際映画祭に正式出品となった。

守口悠介 

もりぐちゆうすけ 1985年生まれ。神奈川県出身。中央大学文学部卒業。広告代理店勤務を経て、10年に脚本家デビュー。主な脚本作は、映画『つむぐもの』(16年)、『ラオス 竜の奇跡』(17年)、『きらきら眼鏡』(18年)、『こはく』(19年)、『ビューティフル・ドリーマー』(20年)など。「相棒」(テレビ朝日)、「世にも奇妙な物語」(フジテレビ)、「代償」(hulu) 、「左ききのエレン」(TBS)、「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」(テレビ東京)ほか数多くのテレビドラマ及び配信ドラマでも脚本も手掛けている。

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