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家庭科 NEWS

家庭科でリスクマネジメントを考える
〜副教材『おかねドリル』を活用した授業展開例〜

 

金融広報中央委員会が全国の18〜79歳を対象に実施した「金融リテラシー調査」では、「生活設計や家計管理などの金融教育は学校で行うべきと思うか」という質問に対して、71.8%が「行うべきと思う」と回答しました。
一方で、「学校、大学、勤務先で金融教育を受ける機会はあったか」に対しては、「機会があり受けた」と回答したのは7.1%でした。

調査結果 ─ 金融リテラシー調査(2022年)|知るぽると

授業を受ける高校生のみなさんも、教える家庭科の先生方も、「金融リテラシー(お金の知識・判断力)は必要だと思うけれど、どうしたらよいのか…」とお悩みではないかと思います。

「金融教育をより充実させたい!」とお考えの先生におすすめしたいのが、教育図書の人気副教材『おかねドリル』です。
本副教材は全24ページの書き込むドリル形式で、家計管理・金融商品・生活設計・社会保険・民間保険・悪質商法・18歳成年などについて、時短で手軽に、楽しみながら学ぶことができます。

今回は、神奈川県川崎市立高津高等学校の黒木真理子先生・金子まり先生に、『おかねドリル』を活用したリスクマネジメントの授業の展開例を教えていただきました。

 


 

学校紹介・生徒の学習状況の見立て

神奈川県川崎市立高津高等学校は、全日制・定時制課程のある普通科のみの高校です。
全日制の生徒数は、一学年280名、全校生徒840名です。
卒業後の進路は、7~8割が大学、2~3割が短大・専門学校・就職などです。

本校では家庭基礎を、2年次に2時間続きの2単位で履修します。
成年年齢が18歳に引き下げられたとはいえ、生徒の多くはお金についての知識が乏しく見えます。
そこで、『おかねドリル』を副教材として、家計管理、投資とリスク管理、保険などについて授業を実施しました。

 

単元指導計画と評価の観点

学習指導要領「C 持続可能な消費生活・環境」(1)生活における経済の計画の指導計画は下記の通りです。
全3時間、〈第1次〉家計構造の理解→〈第2次〉将来の収入・支出のシミュレーション→〈第3次〉リスクマネジメントで構成しています。
第3次のリスクマネジメント学習のところで『おかねドリル』を活用しました。

 

『おかねドリル』を活用した本時の流れ(第3次)

本時(第3次)の構成です。

ほけんのキホン -イラストでわかる生命保険-(公益財団法人 生命保険文化センター)

 

生徒の反応(授業のふり返りより)

自分が考えていたよりもたくさんのところにお金がかかっていた。
そういう支出が多く、自分の理想とするライフプランを叶えるのはなかなか難しいものだということが分かった。
また、支出はライフステージによって大きく変わるものだから、今必要なお金の支出を考えるのではなく、これから先のことを考え、生きていく上でのリスクに備えるなど家庭をより良いものにするためには、これらは必要不可欠なものだと思った。

 

日々の生活をおくるためには、いろいろ支出がありたくさんお金を消費してしまうことがわかった。
僕は、家具や被服よりも駅から近い家に住むことや、食費を増やすことを優先したら繰越金が92円しか残りませんでした。
自分の給料に応じて、支出を増やしたり抑えたりしていけるよう、経済的自立ができるように頑張りたいです。

 

自分はまだ成人していないから消費支出のことしか考えていないけど、実際に保険料などの支払いを考えたとき、金銭のやりくりの難しさを実感した。
自分自身の中で優先したいものと妥協すべきもののバランスを調整することが大事だと分かった。
それだけでなく、事故や病気など予測不能なリスクにかかる金額も視野に入れてやりくりしていきたいと思う。

 

まとめ

今回『おかねドリル』を活用したことで、日常生活に即して学習を進めることができ、生徒の理解も深まったように感じました。
また、『おかねドリル』には、株式・国債・投資信託、預金のリターンとリスクが明確に記載されているため、投資の導入として生徒にとってもわかりやすかったと思います。

年度末に、家庭基礎のふり返りアンケートを実施した際も、消費生活領域の学習が最も印象に残ったと答える生徒が多くいました。
その理由として、
「自分の将来に直接的に必要となることが詳しく知れた。」
「授業でシミュレーションして取り組んだので、より記憶に残り楽しく学習できました。」
「自分のこれからの人生と生活において知っておくべきことが多くあった。」
「学習をしていく中で自分の将来についてよりもっと考えるようになった。」
などを寄せてくれました。

今後も、生徒の実態を踏まえた上で、生徒たちの生活に役立てられるような授業づくりを目指していきたいと思います。

 


 

黒木先生・金子先生、有難うございました!

 

『おとなドリル』
定価:190円(本体173円)
コード番号:1047140-03

 

『おかねドリル』の採択をご検討の先生は、弊社営業部へお気軽にお問い合わせください!
電話:03-3233-9100
FAX:03-3233-9104
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