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技術の授業で作業をする場所である技術室。「きれい」でなくても作業はできます。でも、技術室が「きれい」だと生徒の「やる気」が変わります! また、安心・安全な技術室の環境づくりにもつながります。東京都国分寺市立第二中学校で「技術分野」を担当する原島秀夫先生の例を参考にして、「きれい」で「やる気」がアップする、技術室の環境づくりを心掛けてみてはいかがでしょうか?
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目次
まず、生徒が安全に作業しやすいように動線を考えます。どうしたら時間をかけないで授業プリントを取りにこられるかを考え、工具を分類して取りやすいスペースを確保します。どのスペースにどんな工具があるのかがすぐにわかり、なおかつ、選んだ工具を取り出しやすい配置にします。環境づくりは安全に実習をすることにつながります。
生徒が動きやすいスペースを確保している
チリ一つない、整然とした「きれい」な技術室の環境づくりで「やる気」をアップ
どのスペースにどんな工具があるのかがすぐにわかる
生徒がプリント類を忘れた場合、授業が遅れてしまうので、予備のプリントを生徒が取り出しやすいように分類して準備しています。生徒には、「もし病気などで授業を休むと、次の授業は1週間後。だから、学校に来た時に、すぐに技術室に休んだ日のプリントを取りに来るように」と伝えています。
棚には生徒用のプリント類を用意。セロハンテープやハサミなど「共通して使う用具類」は、班ごとに1個あった方が良い。生徒同士で借りたりすると時間のロスになるので、技術室に用意。
使った工具類を戻す時、整頓した状態で戻すように、授業で必要に応じて繰り返し話しています。そうすると生徒も「次の人が使いやすいように」と考え、きちんと工具を揃えて戻します。
技術室の「決まり」を徹底させます。例えば、角椅子の板を内側に合わせます。そうすることによって忘れ物(定規やノート等)があった場合には、すぐにわかります。
また、作業を一生懸命やればやるほどゴミが出ます。生徒には「それをこえるくらいの掃除を短時間でやること。」と伝えています。機械や机のまわりにもチリトリとほうきを用意し、床に落ちたゴミは大きなほうきで掃きとります。
授業の終わりの10分前に片付けを始めます。5、6分で掃除を終わらせて、あとは授業のまとめ(足跡シート)を書かせます。
一度「きれい」が整えば、「きれい」を維持できます。きれいな技術室で、生徒がわくわくする授業ができるといいですね。
作業机に椅子を置くときは、角椅子の板を内側に合わせる
機械や机ごとにチリトリとほうきを配備
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