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授業で作業をする場所となる技術室。「きれい」な部屋だと生徒の「やる気」が変わります! また、ちょっと工夫した掲示物が、生徒の関心を呼び起こします。東京都国分寺市立第二中学校で「技術分野」を担当する原島秀夫先生の例を参考にして、生徒が興味を持てるように工夫してみましょう。
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目次
写真の標語は、以前授業をしていた学校の生徒の答案用紙からもらった言葉です。テストで「技術の授業の感想を書きなさい」という問題を出しました。その文章に感動してスローガンなどの掲示物を作り、勤務する学校ごとに掲示しています。本当にいい言葉です。
安全の作業の心得も技術室の前に掲げている
作品も展示しておくと問題解決や工夫の参考になります。先輩が作った作品を見て、自分ならどう設計するか、どのような形にしたらいいか、構想が広がります。
生徒の興味が湧きそうな作品をさりげなく置く
幼児のおもちゃと、高さも変えられる木枕
廊下には、夏休みの課題レポートを学年ごとに掲示しています。優秀作品を1年間掲示しますが、夏休み前になると、みんなこの掲示を見に来るようになります。3年生では、AIについて調べました。
2年生では、栽培レポートを作成します。これは「しその栽培と食材としての調理レポート」です。レシピや調理は家庭科にやってもらうなど、家庭科とタッグを組んだ取り組みもできます。
またこのレポートでは、おうちの方からのコメントも書いてもらっているのがポイントです。
授業では、できるだけ「本物」を使って紹介しています。例えば南米のアマゾンの木などの珍しい木や、木目が波状に縮んでしわがよったように見える波状木を生徒に見せると、木に対する興味や関心が高まります。
本物は手に取って触ることができるので、タブレットで画像を見るより頭に入りやすいです。
準備室もきれいにして、作品見本や資料を準備しています。色々な作品見本をショーケースに入れておき、いつでも見ることができるようにしています。これも、生徒の発想の広がりを助けることができます。
このように、掲示物や作品の展示には、学習の興味付けや考えの手助けとなる大きな役割があります。少し工夫した掲示や展示で、技術が好きな生徒を育てていきましょう。
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