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中学校における新しい学習指導要領による学びも3年を経て、家庭分野の学びはどのように変わってきたのでしょうか。時代の変化に合わせて変わり続けてきた家庭科だからこそ、苦労されている先生方も多いことと思います。
今回は、「令和7年度中学校技術・家庭 家庭分野」の教科書にご協力いただいた神澤先生、望月先生、山地先生をお招きし、家庭科の今と未来について語っていただきました。
目次
編集部 学習指導要領が新しくなって3年が経過しましたが、観点別の評価や、課題の見つけ方など、苦労されているという声をよく聞きます。先生方の工夫などはありますか。
神澤先生 悩ましいと思うのは三観点をバランスよくつけることでしょうか。他の教科の先生とも話をするのですが、三観点を均等にうまく振り分けようとすると、どうしても偏りが出てしまうと感じています。技能の部分など、家庭分野における特性だと思いますが、その重みづけが悩みどころです。
必ずしもバランスが偏ってしまうのが悪いということではなく、1年間を通して総合的に評価できればよいのですが、週1時間(1単位)で三観点を見取るのはとても難しいです。技術分野と合算して成績をつけるのも、家庭分野の特性として苦労するポイントですね。
山地先生 今、神澤先生がおっしゃっていた通りです。実習題材などから技能を見取るというところは、もちろん今までもやっていましたが、同じ題材を評価する場合でも、見方によって他の観点にも入れられるというところがありますよね。調べ学習やレポート課題については、知識とも言えるし、調べる技能でもある、またそれを表現する力でもあるし、もちろん意欲を持ってどう取り組んでいるか、というところにもつながっています。ひとつの成果を、どの観点に入れてどのように評価するか?というのが悩ましいと思っています。
望月先生 バランスも悩みどころですが、一番悩んだのは、「主体的な」という部分をどのように評価できるのか、という点で、最初はものすごく戸惑いました。今も戸惑っていますが…。これまで求められていた「関心・意欲・態度」の要素だけではなく、「学んだことをこれからどう生かすか」とか「継続してそれを追究していく姿勢」など、どうやったら見取ることができるのかが難しいですね。
神澤先生 難しいですよね。「授業に主体的か」はもちろんですが、生徒一人ひとりのよさを、どこで見取っていくかという点は大きな課題です。主体的な学びの観点では「授業で学んだことを他で生かせたか?」という問いをいくつか設けた振り返りシートに、生徒自身にABCで自己評価させ、その後、どのように生かせたかについて、具体的に記述させています。そのためには、予め年度当初に「授業での学びを日々の生活に生かすように」といった前ふりをしておくことが必要です。限られた授業数の中なので、期末テストで知識や思考・判断の部分を見取り、主体性の部分は、学びをどう生かせたかを記述してもらって評価しています。授業の中だけではなかなか評価が難しいところですね。
編集部 評価の難しさや時間数の悩み事などいろいろあると思いますが、家庭科を担当していてここが難しい、ここが面白いという部分を教えてください。
望月先生 家庭科ならではの特徴というと、調理や布を用いた実習など生徒たちが楽しみにしている部分を真っ先に思い出します。でも、時間数が少ない中で実習をどう効果的に組み込むのか、何をどこで作るかというカリキュラムの問題は深刻で、もう一度見直さなくてはならない時期に来ているのかな、と思っています。時間数が少なくてもできる取り組みなどがあれば、ぜひ教えていただけたら嬉しいです。
神澤先生 本校では学校の時間制のシステム上、2コマ続きの授業ができません。週1コマというのは、教科の特性を考えても本当に少ないです。1コマでできる調理実習、布を用いた実習となると、授業でやるべきことは授業の中でやるけれど、それ以外のことはICTを含めて時間の短縮をし、できることは家庭学習でやってもらうなど、内容を精査してやっていくしかありません。また、他教科とも連携できればいいですね。家庭科は学びの範囲が広いので、例えば理科や社会、保健体育など他教科の教員と話したり、協力をするのは大切だと感じます。他教科の授業で何を学んだか、今何を学んでいるかがわかります。その話を参考に、指導計画を少し調整して、なるべく同じ内容を重複させないように棲み分けることで、少し時間短縮ができました。例えば食生活や生活習慣病、防災についてなど、保健体育の方では深くやっているようなので、家庭分野の学習でも参考に導入のきっかけにさせてもらっています。他の教科と横断して協力すれば、学びを深めることにもつながりますし、家庭分野の実習時間など学校でしかできないことに費やすことができるのでいいと考えています。
山地先生 うちの学校も、週1コマの授業で、時間続きの授業が取れません。しかも、今年から学校のカリキュラムが45分の授業に短縮され、特に実習時間の確保に苦戦しています。例えば、被服実習の場合、最後の5分で慣れてきて急に作業が進むということがよくあります。今年の一番の課題は、この5分の時間にどう対応するかでしょうか。できるだけ説明の時間を省き、作業の時間が確保できるように考えています。それでも、限られた時間の中で全部を身につけさせるというのは現実的ではないような気もしています。神澤先生がおっしゃっていたように家庭での時間を増やしてもらったり、教材会社さんからたくさん出ている時短用の教材などのツールを活用したりしながら、短時間で楽しくできて、達成感がある題材を選びたいと感じています。作る題材がどんどん簡単になりつつあるのが、いいのか悪いのか悩ましいところですけれど。
編集部 時短教材のお話が出ましたが、学校でのICT活用はいかがでしょうか?
山地先生 うちの学校では、学校管理で生徒が一人一台端末を使っています。生徒一人ひとりに端末がなかった頃は、カメラで手元を映しながら説明していましたが、映しながらとなると、基本的に1度しか見られません。生徒の手元に一人一台端末があれば、縫い方や調理の工程など何回も確認できるので、ICT教材があった方が生徒一人ひとりに合わせて学習が進められますね。生徒は、私たちより機器の使い方に慣れていますし、実際に生徒から「効率的に学べた」という声も聞きます。工夫さえすれば、いろいろな使い方ができるだろうと思いながらも、教材研究に割く時間がなかなか取れないのが目下の悩みですね。
望月先生 うちの学校も一人一台端末で、ロイロノートなどが使えます。使い勝手がいいなと気づいたのは、授業で実際に使用したときでした。それまでの授業では、調べ学習を一班に一つずつタブレットを貸し出してやっていました。一人一台になると、調べ学習は自分一人でできますし、ロイロノートのテキスト機能(付箋のような機能)を使って自分の考えを書き出すことができます。そのまま提出してもらえば、私の方で一覧表にして見ることができるのでとても便利です。
ICTの機能を使えば、自分の考えと他人の考えを簡単に比べることもできますし、普段発言が少ない生徒も、提出した考えについて「どうしてそう考えたの」と指名して聞いてみると、意外と回答してくれることが多く、思考が深まる様子が見えていいなと最近感じています。一緒に学び合う際のベースとしても、ICTは今の生徒たちに合っていると思います。
布を用いた制作でも、これまでは教員の手元で縫っているところを撮影して見せることがありましたが、習熟度は個人で差がありますよね。動画を何本か作っておいて、そこから自分の見たいものを見てもらう形にしたら、生徒は自分自身で制作を進めることができるようになりました。以前のように実習中に「先生、先生!」と呼ばれることが少なくなり、生徒の様子をていねいに見たり、声をかけたりすることができるようになっています。自分が見たい時に見たい動画や資料を見ることができる環境というのは、すごく効果的だと思います。資料などの共有も一括で全員に送ることができるので、いいですね。
神澤先生 私もロイロノートを活用しています。望月先生がおっしゃったように、布を用いた制作のときは動画がすごく活躍しますね。生徒たちは、自分がわからないところをピンポイントで聞きたいので、全体の説明より個別の対応を欲しています。動画の活用によりリアルタイムで指導できる、というところはとても便利です。
資料を共有するという話もありましたが、今までだと紙に書いて、貼って、映してという時間がかかりましたが、その時間が短縮でき、生徒自身が友達の意見を受けて考えるところに時間が割けるので、すごくいいなと思っています。調理実習のときには、一人が作業している様子を別の人に撮影して提出してもらうと、実技テストを行う時間をとるのが難しいときにも評価材料につながります。
編集部 成年年齢の引き下げやSDGsの広がりなど、家庭科は社会の影響を強く受ける教科だと思います。近年の社会情勢の変化によって家庭科の学びや授業のあり方が変わった部分はありましたか。
望月先生 消費者教育の領域などは、変わるスピードが早く、複雑化しているので、家庭科で教えるのは必須だと思っていますが、自分たちでも全体像が掴みにくいところがありますよね。私のいる富士市の中学校では、消費生活センターの職員の方が年に一度出張授業を行います。市役所の人にも入ってもらって、丸1時間生徒と向き合ってくれています。「こんな風に授業をお願いしたい」という話も聞いてくれますし、講師の方からアドバイスをいただくこともあります。「成年年齢が引き下がったことによって具体的にこんな問題が起きているから、こういうことを生徒が知って、きちんと考えるようにするといいですよ」というような話を提案していただき、一緒に勉強させてもらっているような感じです。
これからは家庭や学校以外の外部の人とのかかわりも大事になります。地域の人に相談することも人とのつながりですよね。そんなところも意識しながら授業をさせてもらっています。
神澤先生 消費者教育に関しては、私自身もなかなかついていくのが難しいと感じています。生徒にアンケートを取ったのですが、サブスクのトラブルや、初回無料の漫画を読んでいたら本契約していたなど、実際におとなの私以上に消費者問題に直面している生徒が何人もいて驚きました。学校の近くに消費生活センターがあるので、外部の先生に授業をお願いすることがあります。自分ではなかなかキャッチしきれない新しいパターンの消費者被害などもあるので、外部の人から学ぶということも生徒たちにとっては有効だと思っています。
また、金融に関する話をするには、自分の経験だけでは限界がありますし、情報が偏ってはいけないと思っています。バランスよく、多様な金融商品のメリット・デメリットについて触れないといけないので、難しさを感じる部分もあり、外部講師をお願いしています。
山地先生 うちの学校では、3年生で消費者教育を扱っていますが、外部から講師の先生を呼ぶ授業は難しく、映像教材などを使うことが多いのが現状です。私自身は高校の授業も担当しているのですが、高校生は成年年齢により近づくので、資産運用なども含めて扱い方には非常に苦労していますね。
編集部 家庭分野を学んだ生徒さんに、どんな人になってほしい、こういう力を身につけてほしいなど、望まれていることを教えてください。
神澤先生 すごくたくさんあって、ひとつに絞り込むのが難しいですね。最終的には「生きる力」を身につけて欲しいと思いますが、「生きる力」は昔から使われている言葉ですよね。教育図書が高校の教科書で「Survive!!(サバイブ)」を出していますよね。まさに「生きる力」から「生き抜いていく力」が必要になっているのかもしれませんね。世の中が目まぐるしく変わっていく中で、正しい情報を自分で精査し、求めていく力を持っていることは、これからを生きる生徒たちにとって、とても大切だと考えています。調理技術や裁縫技術などすごく必要なことはたくさんありますが、最終的にはやはり、「社会に出て生き抜いていく」というところがポイントなのではないでしょうか。家庭科は、衣食住に限らず幅広い領域にわたる教科です。多くの生徒が「楽しいな」と感じてくれるものを大切にしつつ、教師の立場からは「生き抜いていく力」を身につけてほしいと願います。
山地先生 「こういう人になってほしい」「具体的にこれができてほしい、あれができてほしい」というのはたくさんありますよね。でも確かに「生活する力」を身につけてほしいというのが一番の根底かもしれません。一昔前ならば、調理とか裁縫の技術は生きるために必須で、もちろん生活に必要な力であったと思います。でも、便利になった現代において、調理や裁縫ができなくても、そこまで不便なことはないのかもしれないと感じる部分もあります。先ほど消費者教育の話も出ましたが、家庭科の学習内容は時代によって大きく変わっていきますし、時代に合わせていかなければならない部分もあると思います。今、家庭科を学んでいる生徒たちが社会に出て行くときには、きっと社会はさらに変わっていて、家庭科で学ぶ内容も変わっているでしょう。家庭科が自分の生活をよりよくするために考えたり、生活の課題を解決したり、時代に合わせて成長していける力を身につける助けになればいいと思っています。
望月先生 いろいろ考えさせられるところがありますね。今回の教科書のテーマにも「つなぐ、つながる」がありますが、家庭科の授業の学びの中で「人をつなぐ、モノをつなぐ、ことをつなぐ」ことはとても大切です。先ほど神澤先生のお話の中で、他教科の先生たちとつながっていく話もありましたが、人とつながるということは、こちらからもつながるし、向こうからもつながれることがたくさんあります。生活習慣病の話も、保健体育の学びとのつながりだけでなく、健康診断のときに保健室の先生に話をしてもらうとか、いろいろなつながりができますね。
先日、教育図書NEWSで、地域のほうじ茶を広めるための取り組みをしている生徒、中島さんの記事(https://www.kyoiku-tosho.co.jp/news_list/7840/)を配信していただきました。
当時中学生だった中島さんは、高校生になった今でも活動を続けています。家庭科の授業の中での1度の活動で終わらず、このときの出会いをきっかけに、お茶が大好きになり「もっといろいろやってみたい」という気持ちになったそうです。家庭も巻き込んで、富士市農政課職員の方、地域のお店の方たちをも巻き込んで、活動が広がっています。記事で紹介した「ほうどら(ほうじ茶どら焼き)」をきっかけに、3月にシェフと中島さんが地域のお店で試作しながら共同開発した「ほう結び(ほうじ茶のおむすび)」を販売したところ、好評を得ました。このほう結びは4月にも再販売しました。さらに地域のたい焼き屋さんとつながり、「ほうじ茶たい焼き」を販売します。高校生にして、すでに実社会とつながっています。そんな地域の人たちとのつながりや協働のきっかけが、家庭科の授業だったと考えると、すごく感慨深いものがあります。
家庭科を学んだ生徒たちには、いろいろな“こと”とつながって、さまざまな“人”“モノ”に出会って、生活を豊かにしていってほしいです。それが「生きる力」「生き抜く力」につながるのかなと、中島さんを見ていて感じています。
編集部 日々変わっていく世の中で10年後の家庭科はどうなると思いますか?もしくはこうなってほしいという希望があれば教えてください。
神澤先生 最初の方に問題解決型授業という言葉が出たと思いますが、これからは個に応じた課題を見つけて、解決していく方向の授業になっていくのではないかと思っています。今はまだ一斉授業ありきで、「生活の中で困り事があるよね」という感じで始まる授業が一般的ですが、そういうものも含めて、自分なりのプロジェクトをつくって解決方法を探っていく、それを友達と共有し、地域や社会とつながって解決していくイメージでしょうか。
自分が受けてきた頃の家庭科と比べたら、家庭科で学ぶ内容はかなり変わっています。1コマの調理実習であれば、どうしても電子レンジは必須になりますし、生徒たちの自宅でも電子レンジが必須な生活の中で、家庭科ではどう扱っていくのか。家電も情報もどんどん進化し、便利になっていきます。家庭科は柔軟性をもって、自分の課題を見つける力、その課題を解決していく力を身につけられるような教科になっていけばいいなと感じます。
望月先生 新しいものに対応することは、すごく大事ですね。一方で、レトロな、アナログな部分というか、これまでずっと大事にされてきた部分も、家庭科にはあると思います。例えば炊飯についても、小学校ではガラスの鍋で炊いてみよう、とか文化鍋で炊いてみよう、ということも扱います。この経験は、もしかしたら災害時に生きるかもしれない。家庭科には、そういったいろいろな視点が必要なのかもしれないですね。新しいものプラスずっと続いてきたものという部分を、もう一度自分で立ち返って、省いていい部分といけない部分を考えてみたいです。家庭科でずっと大事にされてきた部分は、おそらくそういう大切な部分なのかな、と今はそんな風にも考えています。
今、私たちが若い頃に聴いていたような曲を今聴いている中学生がいます。新しいものが好きな子もいれば、古くから続いているものが好きという子もいる時代です。それぞれの好きを大切にできる多様性の時代だな、と感じています。そんな多様性を家庭科でも大切にしたいですね。
山地先生 私も、新しい時代に合わせる力も、古くから続くアナログな部分もどちらも大事だなと思っています。10年後の家庭分野の授業を想像したとき、神澤先生と同じく課題解決型なのかとまず考えました。いまだに家庭科というと料理・裁縫と言われることが本当に多いです。もちろん料理・裁縫も大事ですが、それだけでないというところが一般にも広まっていくと嬉しいです。
望月先生の話を聞いて、大学で研究していた「何でも便利に手に入るけれど、その過程を知ることも大事だ」ということを思い出しました。生活を豊かにするために、新しい技術や便利なものを活用することは大切です。それでも、ボタンを一つ押したらできることも、その仕組みについて疑問を持つ必要性も感じます。家庭科の授業に、新しいものの便利さと古いものの大切さをバランスよく、上手く盛り込んでいけたら、もっと面白く魅力的な教科になると思います。
編集部 最後に令和7年度の教科書について、使っていただく先生や生徒にメッセージや伝えたいことがあれば教えてください。
望月先生 新しい教科書は、資料が豊富で、生徒たちが見てわくわくする要素がたくさん詰まっています。大変なこともあると思いますが、先生方も生徒と一緒に楽しんで授業をつくっていただけたらと思います。一緒に楽しみましょう!
山地先生 私は、個人的に中学校の教科書が一番好きなんです。高校の教科書だと少し難しくて、生活でそのまま使えるイメージが少し薄く、小学校の教科書は少しやさしいかなと。中学校の教科書は、ほどよくいろいろな分野を扱っていて、生活に一番使えるイメージがあります。生徒には「一生使えるから、家庭科の教科書は絶対とっておいてね」と毎回伝えています。家庭科は、生活に役立つ知識や技能を学ぶことのできる教科です。新しい教科書も、ずっと使える、生活の助けになる教科書だと思うので、多くの人に長く使ってほしいという気持ちですね。
神澤先生 最近、家庭科の授業でやったことを話題にして家庭での親子の会話が増えたというリアクションが結構ありました。家庭科の教科書は、ほかの教科と比べると生活に身近で、親子でも読めるようなものであってほしいと思っています。今回の新しい教科書は、生活の中での気づきや、それを見つめるコーナーなど、授業の導入になる要素が所々にもりこまれています。気づきから始まる教科書で、授業がもっと生きてくるのではないでしょうか。